M3-S4/GT463 富士スピードウェイ テスト&タイムアタック (2016年2月)

 

 

M3-S4/GT463 カタログデータ

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排気量:4361cc

最大出力:463ps / 8400rpm

最大トルク:45.2kgm / 3810rpm

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2016年2月28日、富士スピードウェイにて、E92-M3をベースとするコンプリートカー【M3-S4/GT463】のタイムアタックを含む高速走行テストを行いました。

 

今回のテストは、エンジンの慣らしも完了し、車両全体のアタリもついてきたことから、コンディションチェックと“体力測定”を兼ねテストを実施したものです。

 

当日の担当ドライバーは、GTドライバーでもある田中哲也氏。今回のテストでは、ロードカー仕様でのGT463のパフォーマンスチェックを目的とし、ひとつの指標として目標タイムを1分55秒~56秒あたりとしました。

 

今回のサーキット走行に対応させた部分としてはリアウイングの装着のみ。サスペンションやブレーキは一般公道を想定したコンプリートカー標準のロードカー仕様のまま、タイヤも公道用のラジアルタイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツ3)でのテストを実施いたしました。

 

◆テスト結果

田中氏のドライブで、テスト早々に出たタイムが1分57秒550、その後は気温の低下と共に路面温度も低下。ラップタイムも1分57秒030まで短縮した段階で、冷えた路面状況で滑りも大きく、これ以上タイムを追う状況ではないという判断となりました。

また当日は、新たなオーナー様の元へ納車されたF460GT/Rコンプリートカーも、慣らしを兼ねた走行テストを実施。 

 

こちらもGT463と同様にラジアルタイヤ装着のロードカー仕様ながら、1分55秒台のラップタイムを記録いたしました。

※ No.999: GT463(プロドライバーテスト時) No.192: F460GT/R

◆走行を終えて

 

 

 タイム的には目標には僅かに及ばすでしたが、この日初めてM3-S4/GT463をドライブした田中氏からのクルマに対する評価は高く、次の様なコメントを得ました。

 

・エンジンのフィーリングがいい。回転が上がるほどに盛り上がるトルク感は、フェラーリよりいいとも言える。

 

・路面温度がもう少し高ければ、目標タイムは充分いける

 

・スリックタイヤでの仕様にしたら、1分51秒は問題なくクリアしそう

 

 

  

季節・気候的には最良とは言えませんでしたが、初ドライブのプロ・レーシングドライバーからも良い手応えを得て、NAエンジン最後のM3ということに拘りコンプリートカーとして作りあげたGT463が、狙ったターゲット通りのクルマに仕上がったことを改めて確認できたテストデーとなりました。

 

<テストデータ>

 

テスト日: 2016年2月28日

コース:富士スピードウェイ本コース

外気温: 5.7℃

路面温度:  5.0℃

ベストラップ: 1分57秒030

車両:IDINGPOWER M3-S4/GT463

ドライバー:田中 哲也